KIFCの魅力
私がKIFCに入るのを決めたのは、志願者を募る最後の最後でした。私が1年生の時はコロナが猛威を奮い、友達を作るどころか対面授業さえできない日々でした。春の初めのオリエンテーションもオンラインで行われ、他の人の名前をZoomの画面で把握するだけでした。そんな中、学科オリエンテーションのZoomでKIFC参加者を募る会議が行われました。希望者はいたものの、数人足りない中で停滞していた話し合いがつまらなく感じていました。私が希望者に手を挙げたのは、さっさとZoomを終わらせたいという酷い理由でした。今考えたらもっと真剣に向き合うべきだったのでしょう。
1年生の徽音祭はオンライン開催で、パソコンの前にへばりついてばかりで徽音祭の実感が無いまま終わってしまいました。
大きく変わったのは2年生、去年のハイブリッド開催の徽音祭です。なんとなく続けたKIFCでは、オンライン開催後初の学校の階段の装飾を担当することになりました。参考になる資料は3年以上前のもので、どうやってデザインを決めるのか、どうやって装飾品を作っていくのか、どうやって1年生を纏めるのか、どれも手探りでした。やっとのことでたどり着いた徽音祭当日、トラブルが続出し対処に追われました。そんなことだから、徽音祭2日目の最後の時間は3年になったらKIFCには所属しないだろうと思っていました。しかし片付けも終わり家に帰るときには、楽しかったという満足感で溢れていました。奇妙でした。あれほど嫌だったのが、後から見たらいい思い出になるなんて。徽音祭に積極的に関わることがこれほどにも楽しいなんて。
今年はKIFC3年目で最後の年です。きっとこれからバタバタしてしんどいことも多いと思います。それでも、最後には楽しいと思えるに違いありません。去年がそうだったのですから。
広報部局美術長 3年