堪らなく楽しい「今」の話
はじめまして!第73回徽音祭実行委員長の小笠原香織です。
徽音祭ホームページを、またコラムをご覧くださり、ありがとうございます。
記念すべき最初のコラムを書くこととなりましたが、さて、何について書きましょうか…
ちょっと残念なことに、まだ徽音祭の開催形態は決まっておらず、あまり徽音祭について特筆できることはないというのが現状なのです。
と言いつつ、少しだけ徽音祭に関する豆知識を。
徽音祭の「徽音」という言葉はあまりなじみがないかと思いますが、この言葉の意味するところは『お茶の水女子大学百年史』に記されています。
「徽音」という語は、『詩経』大雅の思斉篇のなかの句「大姒嗣徽音」に見られます。これは周の文王の妃大姒が姑の大任を慕って、その美徳を良く受け継ぎ、徳音を行ったという意味です。「徽」は「美しい」、「音」は「声」を意味し、「徽音」すなわち「美声」は「美徳」をたとえたものとなります。
(『お茶の水女子大学百年史』165ページより引用)
また、お茶大内にある講堂の名前を「徽音堂」と言います。「徽音祭」という名前は、第1回徽音祭がこの徽音堂行われたことに由来しています。
では徽音祭の紹介はこのあたりにして、ここからは今回は我々実行委員会について、そしてちょっとだけ私について、書いていこうかなと思います。
私たち徽音祭実行委員会、通称KIFC(Kiin Festival Committee)は1年生から3年生までの計200人で活動をしています。
週に1回は委員全体や担当ごとで会議をおこない、他にも学年別で会議をすることもあります。そして徽音祭が近づくほど活動時間も増えるので、案外忙しく気の抜けない仕事かもしれません。それでもこの委員会に入って、みんなで徽音祭という一つのゴールを目指して活動できる今をとてつもなく貴重で楽しいものだと感じています。
それこそ毎週の会議も、ここ2年間はずっとオンラインでやっていました。それがようやく、みんなで顔を合わせながら大学でできるようになったのです。これまで2年間オンラインでの会議しか経験がなかった私にとって、初めて教室に委員が集う様子は、日常なんかではなく、とても特別なものに思えました。
先述の通り、私たちの活動はずっとオンライン、つまり徽音祭自体も2年間オンライン開催でした。そして、いま委員会に所属する200人は誰一人として対面開催の徽音祭を経験したことがありません。今年がどうなるかは分かりませんが、全てが去年とも、また最後の対面開催だった3年前とも違う現在に、不安がないと言ったら嘘になります。
でもやっぱり、不安なんかよりも断然楽しみが大きいです。過去と全く違う環境ということは、新しいものを生み出すチャンスでもあるでしょうし、なによりこれだけの大所帯ならいろんな人がいて、いろんな考えが出てきます。その新しく多様なアイディアを実現することができるように奔走するのが、私の役割のひとつです。そんな、可能性とワクワクを秘めた組織で、毎日のように委員の誰かと顔を合わせ、話合ったり情報交換できるいまが、どうしようもないほど楽しいです。
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。予定していたより長く書いてしまったので、これから主にコラムを書いてくれる1年生にはプレッシャーになってしまうかもしれませんね。何を書こうか迷ったら、ぜひどうしてKIFCに入ったのか、今の担当を選んだのか書いてみてください。気になるので!
そんな私も、先日3人いる副委員長のうちのひとりから、どうして委員長になったの?と尋ねられました。う~ん、どうしてでしょうね…
あまり具体的なことは言葉にできていませんが、とりあえずこういうイベントとか、それをつくり上げる委員会とかが好きなんです。もちろん好きという気持ちだけでは務まらないですが、大変な時でも、一生懸命突っ走っていれば、必ず手を貸してくれて、一緒に走ってくれる人がいるんだということを、この20年間で学んできました。そしてそんな楽しくて、素敵で、特別な経験ができることに、とても魅力を感じています。それが原動力のひとつかもしれません。
思いがけず長くなってしまいました。あまり大々的に発信する機会はないからこそ、このコラムを通して、徽音祭の素晴らしさや、KIFCが徽音祭にかける思いを感じ取って頂ければ幸いです。
それではまた、お会いしましょう。
運営部局・委員長・3年・小笠原香織